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Ultimate Music Album - 極 -


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Lee Ritenour - The Very Best of,Lee Ritenour:ザ・ベリー・ベスト・リー・リトナー -

ジャズ・フュージョン界で1970年より活動
ブラジリアン・ミュージックに影響され、自身のアルバムに取り入れる

 

リー・リトナーは、1952年1月11日カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ

幼いころから音楽とギターに親しんでハイ・ティーンでプロの道に進み、始めのうちはスタジオ・

ミュージシャンとして大活躍、" 1週間で10日分の仕事をした "そうだ

1970年代に入ってすぐに、それがどれほど活発だったか改めてわかったのは、後輩のギタリストポール・

ジャクソンJr.が" ぼくがスタジオでやってこれたのは、リトナーがソロ活動をしてくれたおかげなんだ

すごい数の席がいっぺんに空いたのさ "、デビューアルバム" ファースト・コース "をリリースしたのは

1976年のこと、クロス・オーバー&フュージョンのギアが、トップに入ろうというときだった

もちろん、ギアをさらに上げるパワーを持ち込んだのがリトナー本人だったのはいうまでもないが

スタジオで広角打法を磨いてきたヴァーサスタイルなギタリストには、ピッタリの時代でもあったし

一緒に現れたロサンゼルスのスタジオ仲間も驚くべきテクニックの持ち主ばかりだった

 

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§ Recorded Music §
1 A Little Bumpin' - ア・リトル・バンピン
2 Water to Drink - おいしい水
3 Get Up,Stand Up - ゲット・アップ・スタンド・アップ
4 Harlequin - ハーレクイン
5 Wes Bound - ウェス・バウンド
6 4 on 6 - フォー・オン・シックス
7 Night Rhythms - ナイト・リズム
8 Latin Lovers - ラテン・ラヴァーズ
9 Ooh-Yeah - ウー・イェー
10 Runaway - ランナウェイ
11 Bahia Funk - バィーア・ファンク
12 Etude - エテュード
13 Rio Funk - リオ・ファンク

  

Very Best Of Lee Ritenour

Very Best Of Lee Ritenour

 

 

もはや" ギター・ヒーロー "を通り越し、" ギター・レジェンド "とまで呼べる存在

このアルバムは、そんなリトナーの初めてのベスト・アルバムだが、レジェンドのメカニズムを読む

解読装置のような性格を持つ入門にも、復習にも格好のベスト・セレクションになっている

一口にいえば、ジャズとブラジルとロックをマージしてきたリトナーのしなやかな方程式を楽しめる

アルバムといってもいい

それにはまず始めに、ブラジル音楽とブラジリアン・ミュージシャンとのコネクションで、フュージョン

ギターの貴公子と呼ばれ、バカテクのエレクトリック・ギタリストだったリトナーが、楽器をナイロン・

ストリングスに持ち替え" リー・リトナー・イン・リオ "を制作したのは1979年のこと

ほかより一歩進んだ彼のブラジル観は" リオ・ファンク "にがっちりと結晶した

 

 

A Little Bumpin'

A Little Bumpin'

  • provided courtesy of iTunes

 

すると次に、イヴァン・リンスを迎えた" ハーレクイン "でグラミー賞を獲得

その波に乗ってジャヴァン、カエターノ・ヴェローゾジョアン・ボスコ、コサンキーニャなどブラジル

ポピュラー音楽のトップ集団と共演、さらに" ツイスト・オブ・ジョビン "を大ヒットさせてきた

伴侶のカーメン・エリザがブラジル人だったのも頷ける

その一方、1990年の" ストールン・モーメンツ "からジャズとビバップへの憧憬もアルバムにくっきり

刻んできた

ウェス・モンゴメリーに捧げた" ウェス・バウンド "は、そのときの冒険の成果が引き寄せたものであり

このジャズ路線がオリジナリティをなお引き締める凝固剤になったのだからおもしろい

1993年リリースの" ウェス・バウンド "からの" ア・リトル・バンピン "、作曲のヒントはウェス・

モンゴメリーのアルバム" バンピン "で、ポップ路線に向かったころのウェスのテイストを上手く表してる

 

1997年初頭にリリースされるやたちまちヒット・チャートを駆け上がり、息長く支持を集めた" ツイスト

オブ・ジョビン "のオープニングで、作曲はもちろんアントニオ・カルロス・ジョビンの書いたエヴァ

グリーンの" おいしい水 "

無類のブラジル音楽ファンとしてプライドをかけた素敵なアレンジを聴くことができる

このベスト・アルバム中、もっとも古いリトナーのオリジナル" リオ・ファンク "は最も長く親しまれて

きたナンバーのひとつで、エレクトリック・ギターを弾きまくっていた79年、リオとロスとニューヨーク

でレコーディングしたアコースティック・アルバム" リー・リトナー・イン・リオ "の初出、このアルバム

では97年のライヴ・ヴァージョン

持ち前のポップ・フィールをジャージーな色に染めた上で、ウェスもアントニオ・カルロス・ジョビン

地声で弾きこなしてしまうリー・リトナーが出現したのだった

このベスト盤には" RIT "などエレクトラ所属機の音源が抜け落ちているが、リトナーの音楽と向き合う

にはかえって好都合かもしれないし、名曲とは時が経っても色褪せないということをひしひしと痛感する