ISLANDレーベルからリリースされた
Stevie Salasの初のリーダー・アルバム
地元でディス・キッズというバンドを結成して、シングルを2枚出すものの芽が出ずロサンゼルスへ映る
家賃が払えずホームレスになってレコーディング・スタジオに寝泊まりしていた22歳のとき、ジョージ・
クリントンに見出され、アルバム" R&B スケルトン・イン・ザ・クローゼット "でギターをプレイし
世に出て、ブーツィー・コリンズ、ワズ・(ノット・ワズ)へのゲスト参加、アンディ・テイラーや
ロッド・スチュワートとのツアーへの参加など、セッションやハウス・バンドの一員としてキャリアを
積んでいく
そして1989年、アイランド・レコードとソロ契約して、アルバム" スティーヴィー・サラス・カラー
コード "を発表し本格的にソロ活動を開始する
§ Recorded Music §
1 Stand Up! - スタンド・アップ!
2 Blind - ブラインド
3 Caught in the Middle of It - コート・イン・ザ・ミドル・オブ・イット
4 Just Like That - ジャスト・ライク・ザット
5 Two Bullest and a Gun - トゥー・ブレッド・アンド・ア・ガン
6 Harder They Come - ハーダー・ゼイ・カム
7 Over and Over Again - オーヴァー・アンド・オーヴァー・アゲイン
8 Baby Walk On - ベイビー・ウォーク・オン
9 Indian Chief - インディアン・チーフ
10 Cover Me - カヴァー・ミー
§ Personal §
Stevie Salas - スティーヴィー・サラス( G,Vo )
C.J.Devillar - C.J.デヴィラ( B )
Winston Watson - ウィンストン・ワトソン( Ds )
|
アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身のギタリスト、歌手でネイティヴ・アメリカンの
血を引いている
ブルースやクラシック音楽をルーツとするギタリストが人気を集めていた1980年代末に、ファンクや
サイケデリックを強く押し出したメタリックなスタイルが注目を集め、セッション・ギタリストとして
頭角を現した
当時としては異作で、ミックスチャーなんてジャンルは一部でしか流通しておらず、日本もやっと
インディ・レーベルが巾を利かせ始めた" 夜明け前 "、ピースでファンクっぽいロックをやるんで
" ジミ・ヘンドリックスの再来 "とかなんていわれて、早過ぎたデビューであった
ロック、ブルース、ファンクの融合したようなストリート感あふれる気合いの入った1枚で、トリオとは
思えず曲の表情も豊か、特に付点系というかハネ系のリズムの曲はカラーコード特有のリズム感が
感じられて素晴らしい
リフや曲もいいし、才能を一気に開花させたパワーある作品になっている
1曲目の" スタンド・アップ! "からヘヴィなグルーヴで圧倒されたかと思えば、" ブラインド "の
シャープなカッティングと甘い歌声で唸らせてくれる
リズムで聴かせるギタリストとしてかなり貴重な逸材で、ストリートっぽいサウンドは彼の天性である
ギター・ワークについては、ヘヴィでパワフルなカッティング、クリーン・サウンドでのカッティング
ジミ・ヘンドリックスを影響を受けたようなブルージーなソロなどなど、かなり幅広い範囲でセンス
あふれる素晴らしいプレイを魅せてくれるが楽曲、歌メロについては発展途上な印象
楽曲にはP-ファンクの影響が強く感じられ、ファンク・ロックというよりもヘヴィ・ファンクの色合いが
強く、そのヘヴィ・ファンクをベースにロック風 or ブルージーなソロが絡む感じである
曲によってはジミ・ヘンドリックス趣味モロ出しなロック風プリンスを思わせるものもある
サウンドは1980年代風で結構、空間系エフェクト( ディレイ )がかかっている
まぁ、当時はこういうサウンドが普通だったわけだが、後のスティヴィー・サラスの作品と比べると
まだまだ模索中な感じがする