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Ultimate Music Album - 極 -


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Guns N' Roses - Appetite for Destruction:アペタイト・フォー・ディストラクション -

L.A.の闇から彗星のごとく登場したバンドが
1987年にリリースしたデビュー・アルバム

 

1988年のビルボード全米アルバム最高1位、1988年半ばから1989年初頭にかけて継続的ではあったが

5週間全米1位を記録、本作からのシングルは" スウィート・チャイルド・オブ・マイン " " ウェルカム・

トゥ・ザ・ジャングル " " パラダイス・シティ " " ナイトレイン "の順でヒット、このアルバムのセールス

ピーク時にはデフ・レパードの" ヒステリア "と全米No.1を奪い合っていた

当時はどちらもほぼ同じ時期にリリースされていて、2枚ともリリースから約1年後に全米アルバム1位に

到達、" ヒステリア "は全米900万枚、一方の" アペタイト・フォー・ディストラクション "は全米

800万枚突破でチャート上からフェードアウト、両方ともにセールス枚数的にもHM/HRブームの主役的

役割を果たした

 

§ Recorded Music §
1 Welcome to the Jungle - ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル
2 It's So Easy - イッツ・ソー・イージー
3 Nightrain - ナイトレイン
4 Out ta Get Me - アウト・タ・ゲット・ミー
5 Mr. Brownstone - ミスター・ブラウンストーン
6 Paradise City - パラダイス・シティ
7 My Michelle - マイ・ミシェル
8 Think About You - シンク・アバウト・ユー
9 Sweet Child o' Mine - スウィート・チャイルド・オブ・マイン
10 You're Crazy - ユー・アー・クレイジー
11 Anything Goes - エニシング・ゴーズ
12 Rocket Queen - ロケット・クィーン

§ Band Member §
W. Axl Rose - アクセル・ローズ( Vo )
Slash - スラッシュ( G )
Izzy Stradlin - イジー・ストラドリン( G )
Duff 'Rose' McKagan - ダフ・マッケイガン( B )
Steven Adler - スティーヴン・アドラー( Ds )

 


 

 

 

たった数枚で伝説を築いたバンドの初期衝動が詰まったデンジャラスな名盤だが、散々名盤と謳われて

いるため、過剰に期待すると始めのインパクトはそれほど強くないかもしれない

しかし、いろいろなロックに触れていくうちにこのアルバムの完成度の高さに気づき驚かされた

アクセル・ローズの7色ヴォーカルの表現力はやはり凄いし、スラッシュとイジー・ストラドリンの

ギター・プレイも凄く心地が良い

音はドッシリしているのに、なんとも表現し難い一触即発のムードをすべての曲が持っているし、

アクセルのヴォーカルは高音と低音だと違う人間が歌っているような錯覚を起こさせるほど多彩な声色を

持っていて、同じキーでもかなり違う声質を出すので聴いていてドキドキする

スラッシュとイジーのギターの特徴は、かっこよさが直球的でわかりやすいところ

歌詞も難解というか不可思議なものから甘いものまで何でも有りだ

 

 

 

 

 

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ブルースを下敷きにした王道のハード・ロックのかっこよさ、パンキッシュな衝動感、ロックン・ロール

のリアリティとすべてが詰まったアルバムである

1曲目の" ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル "から最後の" ロケット・クィーン "まで捨て曲一切なしで

アルバム全体を通していえることは、そのグルーヴが素晴らしい

ドラムとベースが凄まじいノリを引き出しているが、とりわけ手数が多い訳ではない

意外とシンプルなビートを刻んでいるが、シンプルなビートでもこのようなグルーヴを出せる

それでいて感性赴くままギターを弾きまくり、ときには楽曲のためにおとなしいプレイもするスラッシュ

ご機嫌に歌うアクセル・ローズと間違いなく当時のガンズは最強だった

 

ロック・バンドというのはときにこういう奇跡を起こす…お互い刺激しあって、それぞれが個性を爆発

させるんだが、その個性がまた化学反応を起こす

その化学反応の緊張感や切迫感、脅迫感といったつまりギリギリな感じがもっとも詰まっているといえる

アルバムがこのアルバムで、絶対にリラックスさせない、こちらの世界に必ず引き込んでやるという凄み

がこのバンドからは強烈に発せられていると思う

荒れ狂いながら聴くか、正座して聴くか…選択肢は二つしかないようなアルバムで、この緊張感を是非

味わってもらいたい

当時はメンバーのスキャンダラスな発言や行動も含めて、ロック・シーンは彼らを中心に回っていたと

いっていいくらい凄いバンドだった